2013年12月15日日曜日

過剰警備

今月初めのある夜、乗っていた車が首相官邸の前に差しかかると信号が赤に変わり、いつまでたっても青にならない。しばらくすると官邸のゲートが開き、黒塗りの大型バンのようなまったく同じ車が次から次へと出てきた。それを見た運転手がいずれも防弾車だといい、ようやく来日中のアメリカのバイデン副大統領を乗せた車列であることに気づいた。その直後、首相の一行を乗せていると思しきリムジンが3台、猛スピードで出てきた(明らかにスピード違反)。その後アメリカの大統領や副大統領が外国を訪問するときにはこうした防弾車を輸送機で運ぶのだと聞いたが、同じ日の夜に東京で行われた欧州某国の首相のレセプションでは荷物検査もなく、首相のまわりをSPが囲んでいることもなかったのは実に対照的だった。仕事で必要があるときのみ訪れる米国大使館の警備も半端でなく、皆に好かれる国であればここまでやらなくてもすむだろうに、と思う。