2013年12月21日土曜日

都知事

過去最高得票に得意満面の笑みを浮かべた都知事の姿を見て「この人は本当に我々が思うような人なのだろうか」とかすかな疑念を抱いたのが一年前。オリンピック招致の際、我が国にとって貴重な友好国との関係を損ないかねないイスラム教徒に関する発言をしたことで、その疑念が確信に変わった。それにしても都民の高い支持を得て政権基盤も盤石と思われた知事が、当選からわずか一年後に与党からも見放されて「四面楚歌」に陥り、額に汗し、しどろもどろになりながら説得力のない答弁を繰り返すことになろうとは、都民の誰も想像しえなかっただろう。報酬返上で切り抜けるなど到底無理な話で、もっと早く辞任していたら、ここまで傷口は深くならなかっただろうにと思う。頭脳明晰でも、そうした判断力には欠けていたのか、それともどうしても続けたい理由があったのか…。