2013年5月3日金曜日

ライアンエアー

ろくな評判を聞かないアイルランドのLCCライアンエアー。ほかの航空会社が飛んでいないロンドンデリーからロンドンまでのフライトに乗ることになった。片道およそ9ポンド(およそ1,400円)という謳い文句だが、実際には発券手数料、荷物の預け入れ費用、クレジットカード手数料など、ふつうの航空会社であれば航空券代に含まれているものを加えると5,000円を超える。さらに事前にパソコンでチェックインを済ませ、搭乗券を印刷して来ないと空港で70ポンド(およそ1万円)取られるというから驚く。フライト当日、時間通りに飛行機に乗り込んで出発を待ったが、いつまでたっても動き出さない。しばらくして機長から、エンジンをかけるのに必要な部品がなくなっているので、別の方法でエンジンを起動させようとしているという驚くような説明があった。しかしまた長い時間何も起きず、冷房の切れた機内が暑くなってきた頃に「やはりエンジンがかからないので、ほかの空港から技術者を派遣する」との説明。その後しばらくして「別の機体をロンドンから送ることになったのでいったんターミナルビルに戻るように」との指示。結局4時間遅れの真夜中過ぎに代わりの飛行機で出発し、ロンドンのホテルにチェックインできたのは午前4時過ぎだった。いくら安いとはいえ、こんな危なっかしい航空会社は日本では誰も乗りたがらないと思うが、国民性の違いからか乗客の誰もが慣れた感じで文句もいわない。私自身はスケジュールを調整してでも今後は何としても避けようと心に決めた。