2013年4月28日日曜日

昨日の敵は今日の友

何年か前に日本でのパートナー企業探しを手伝ったアメリカのオンライン言語学習会社の社長から、英会話トレーニングソフト大手のロゼッタストーンとの合併を知らせるメールが届いた。文面にはロゼッタストーン社が「世界有数の教育ブランドを築き上げてきた会社で、最先端のテクノロジーを駆使した効果的な語学習得ソリューションを掲げ業界の羨望を集めている」と書かれ、「お客様に最大のサービスをお届けするために培われた私たちの業績と技術を統合し、今後さらに語学学習の世界を飛躍的に進歩させていきます」と締めくくられていた。このロゼッタストーンこそ、かつてこの会社が自社のオンラインサービスのよさをアピールするためにソフト代が高いのなんのといって引き合いに出していた会社。「昨日の敵は今日の友」とはよくいったものだが、今回の買収がロゼッタストーンが競合として台頭してきた同社を取り込むために行ったものだとすれば、当時まだスタートアップだった同社が数年で業界最大手に脅威に感じられるほど成長したということであり、それはそれで大したものといえよう。