2012年11月4日日曜日

Sibos

大阪で行われた世界最大の金融業界の商談会。国内外の大手行が勢揃いしていずれ劣らぬ豪華なブースが立ち並ぶ。欧米の銀行はブースの中にカフェカウンターをつくって(中には本国からバリスタを連れて来ているところも)淹れたてのラテを振舞い、日系大手は日本庭園を仕立てたブースでお茶をたてたりきらびやかな打掛を飾ったり。夜のレセプションは市内の一流ホテルで豪華なバフェに舞台では舞妓さんの踊りや和太鼓のパフォーマンス。最終日には大阪城ホールを借り切っての一大パーティー。これでもリーマンショック後に地味になったというから驚く(かつてウィーンで行われたときには宮殿を借り切ったとのこと)。一方、関西のローカルニュースでは地元に本社を置く大手家電メーカーの業績不振が報じられ、投資銀行時代にそのうちの一社のCFOに同行してパリの機関投資家を訪問し、最高級レストランで接待したことを思い出した。お金を動かす人々と一円一銭を切り詰めてものを作る人々。自分がかつて身を置いていた業界が対極にあることを改めて思い起こした。