2012年11月16日金曜日

士族

出張先の福山で高校時代の友人に会った。岡山の高校に通っていた彼とは同じ団体の派遣生としてカリフォルニア州に留学したことから知り合い、偶然同じ大学に進んだが、学部も違っていたのでその後付き合いが途絶えていた。ところがここのところ商用で毎月広島・岡山方面に行くようになり、ふと彼のことを思い出し、名前をグーグってみたところ、地元の福山に帰って司法書士をしていることがわかった。福山駅近くのニューキャッスルホテルのロビーで待ち合わせ、お昼を食べながら聞いたところでは、長年勤めた大手証券会社が不祥事を起こしたことをきっかけに退職し、それから司法書士の勉強を始めたのだという(相変わらずの努力家)。そして比較的自由がきく“士族”(“士”のつく国家資格の職業)の身なので、また来るときには声をかけてくれといわれた。考えてみればソーシャルメディアもやらない彼と再会できたのも、士族稼業を始めたことで同業のディレクトリーに載るようになったからで(本人は目立たず細々とやりたいのでウェブサイトも作っていないという)、彼がサラリーマンを続けていれば再び会うこともなかったかもしれない。