2012年11月10日土曜日

広島

「広島の人は外に出たがるから。」県庁で面談した人がいった。確かに東京で広島出身の人をよく見かけるし、神宮球場や横浜スタジアムに対広島戦の試合を見に行くと、結構な数の広島ファンが集まっていたりする(しかも応援が激しく、そんな人たちで埋め尽くされているであろう広島の球場はちょっと怖くて行かれない)。この県庁の人によると北海道の新千歳空港から札幌に向かう列車に乗っているときに通る北広島の町も広島からの移民がつくったのだという。そういえば私が高校時代の1年間を過ごした北カリフォルニアに住む日系人もそのほとんどが広島からの移民とその子や孫たちだった。広島は山陽道が通っているので昔から人の行き来が盛んだったという説を聞いたが、それなら岡山も条件は同じはず。何か県民性に由来するものがあるような気がする。国でいえば日本よりも韓国の方が外に出る人が多く、中東では同じアラブ系でもエジプト人は国を離れたがらないのに対して、レバノン人は外に出る人が多いという。経済状況や人口密度(耕地面積)といった要因もあるのだろうが、近隣の地域や国同士でもこうした違いが出てくるのは興味深い。