2012年4月29日日曜日

スマホ

イギリスのクライアントから送られてきたスマートフォンの端末。メールをいつでもチェックできるようにとの配慮だ。スマートフォンなどなくても大丈夫とがんばってきた私も最近はノートパソコンを持ち歩くのがわずらわしいのと、仕事柄従来型を使っているのは格好が悪いことから、いよいよ観念することにした。 端末に使うミニシムを買おうと同じ赤坂にあるドコモとソフトバンクの店に行ってその違いに驚いた。ドコモの方は余裕をもたせた人員を配置しているため、さして待たされることもなく、ゆっくり話を聞くことができたが、ソフトバンクの方は店員が二人しかおらず、ひっきりなしに訪れる客を必死でさばいていた。それでも二人ではさばききれず、ソファで待たされている客からため息が漏れた。 投資銀行時代に出入りしていたソフトバンクはアメリカ流の徹底した効率を追及する企業という印象だった。それが高じてか、派手なテレビCMを流し、安さを強調して集客をする一方で十分な設備投資をせず、つながりにくいという声を聞く。先週は来日したクライアントが持ってきたブラックベリーがソフトバンクのネットワークにつながってしまい、まる一日以上メールが着信せず、ドコモに切り替えさせてようやく受信できた。 効率を追求しない経営は競合上長続きしないし、サービスが過剰でそれが価格に転嫁されるのも嬉しくないが、必死に立ち働く店員から“搾取されている感”がにじみ出てしまうと、やりすぎの印象は否めない。