2012年4月22日日曜日

スーパーおき

「自由席は何号車ですか?」早朝の松江駅で改札の駅員さんに聞くと「2号車です。」との答え。短い編成の列車の場合、“1号車だけ”というのならわかるが“2号車だけ”といわれるとどうも釈然としない。「2号車だけですか?」と聞き返すと「スーパーおき号は2両しかないんです。」との思わぬ答え。“スーパー”と名のつく特急にしてはいささか短すぎやしないか。しかし松江から人口が少ない石見地方を通って山口方面に至るので、そんなものかもしれない。途中お客の入れ替わりがあったが2両編成の特急の座席が半分うまるのがせいぜいだった。 松江から山陽方面に出るには岡山行きの特急に乗るのがもっとも一般的だが、私は商用で大分に行かなければならなかったため、一日に三本しかないこの特急を利用することになった。松江からの移動時間はどのみち長くなるので、なるべく当地には泊まらず、商談を終えた当日に次に移動するようにしているが、前回当地を訪れたときに「次回は泊りがけで来てください」といわれ、今回は泊まることになった。 それにしてもこの特急、在来線とはいえ新山口まで4時間もかかる。新幹線であれば東京から広島まで行かれる時間だ。しかも乗っているうちにだんだんと気分が悪くなってきた。思えば前夜はおでん屋での一次会の後に田端で修業したという大将がやっている江戸前寿司の店に行き、最後は近くのスナックで夜中までカラオケなどして過ごした。スナックに行くなどメーカー時代以来のことなのでつい羽目をはずしてしまったが、自分の回復力を過信していたところもある。車窓から日本海沿岸の美しい風景を眺めながらしばし反省することとなった。