2012年2月25日土曜日

関さば


関あじとともに魚の最高級ブランドとして知られる関さば。豊予海峡で獲れ、大分の佐賀関で水揚げされるさばで、旅行で初めて別府を訪れたときに食し、その新鮮さと身のしまり(歯ごたえ)が忘れがたいものとなった。

関さばも関あじもふつうのさばやあじよりも大ぶりだが決して大味ではなく非常に美味。そして何よりも前述の身の締りが東京あたりで食べる刺身とはまったく異なる。潮の流れが速い海峡で泳いでいるため、筋肉が鍛えられ、一本釣りなので、餌に食らいつく生きのいいのが獲れると聞く。

しかし大分に行く用事もそうそうなく、それ以来、もはや食べる機会もあまりないかと思っていたが、ここのところ商用で立て続けに大分を訪れる機会があり、今週は商談先のお招きで、何と関さばをまる一匹、活造りでご馳走になった(写真)。別府で初めて食べたときはふつうの皿にのる程度の切り身の数だったが、今回はそれだけでお腹一杯になりそうなくらい食べた。何たる贅沢…。

今回はまた、東京からの来客のために“大分尽くし”のメニューを用意してくださり、関さば以外にも鳥天や団子汁が出てきた。団子汁は名前は聞いたことがあったが食べたのは初めてで、白味噌っぽい味噌の味が野菜や豚肉、平麺(団子)と相まって実においしい。これは材料をそろえれば自宅でも作れそうだ。

九州は食べ物が美味しく、食事にお招き頂くと実にありがたい。しかしそれだけに、当地で接待してくださった方々が東京に来られたときに食事にお連れしようとすると相当ハードルが高くなってしまうのが悩ましい。