2012年2月4日土曜日

恵方巻


3週間ほど前、事務所の下のコンビニに行ったところ、「恵方巻の予約受付中」という貼り紙がしてあった。消費が低迷しているとはいえ、恵方巻がテレビの番組などで全国的に知られるようになったとたん、それまでそんな習慣はなかった関東でも売り出すなんてなんたる便乗商法。

それにしても節分に恵方に向かって黙って太巻きを食べるなんて誰が思いついたことなのか。バレンタインデーのチョコレートのように販促を狙った太巻き屋が節分と恵方にかこつけて縁起がよいと宣伝したのが始まりかもしれない。私の地元には太巻きや押し寿司を売る老舗の寿司屋があるが、今年の節分は行列ができていたというから、日本人の縁起好きと感化されやすさには驚く。買った人たちはおそらくいわれた通りに恵方に向かって黙って食べたのだろう。

縁起がらみのこととなると一度やり始めると毎年やめられなくなるのが日本人の悲しい性。私はあえてそうならないように太巻きを食べようとは思わなかったが、実家で美味しいロールケーキを食べ、それでならやってみたいと口走った。ところがどうだろう。出張先の岡山の駅ビルで実際に売っていたではないか。ケーキ屋も同じことを考えたようで、便乗というものにはきりがないようだ。ただこうしたことで消費が刺激されるなら必ずしも悪いことではないか…。