2011年10月22日土曜日

ソーシャルメディア

友人らの誘いを受けてFacebookを使い始めたのは何年前のことだっただろうか。とはいえ当初はソーシャルメディアなるものの目的がよくわからず、商売のプラスにもならないので、同僚に「実利が見えない」といったところ、「実利を求める人は使うべきではない」といわれた。昨年になってメールすら交換したことがない取引先のエジプト人の奥さんから友達リクエストが来て、同国では多くの人々がFacebookを利用していることを知った。そして今年起きたエジプト革命でソーシャルメディアが大きな役割を果たしたという報道に納得した。

Facebookを使っていていちばん嬉しいのは長年音信が途絶えていた友人からメッセージをもらったときだろう。最近では大学を卒業して以来会っていなかった友人から突然友達リクエストが来た。彼は愛知県の有名政治家の息子でいずれ地盤を継ぐのかと思いきや電機メーカーに就職してその後インドネシアに赴任したと人づてに聞いていた。彼からのメッセージで今もジャカルタに暮らしていることを知って驚くとともに、それがわかっていれば今年の春に当地に行ったときに会っておけばよかったと思った。

最近はFacebookを使って飲み会の誘いが来ることもある。携帯電話が一般に普及し始めた頃、ある一定の年代以下の人たちは携帯をもっていないと友人との付き合いに支障をきたすようになり、それがどんどんと上の年代へと広がって行ったが、同じことがソーシャルメディアでも起きるのだろうか。Facebookの利用者の間でサークルのようなものが作られていることも最近になって知った。私がいた電機メーカーの同期入社の人々のサークルに入ったのがきっかけだ。入ったといっても私が自分の意思で入ったのではなく、同期入社の友人が私をメンバーに入れてFacebookからその通知が届いたのだ。自身の操作で“脱退”もできるのだろうが、そんなことは感じが悪くてとてもできない…。

Facebookを使い慣れている友人は日記のように日々の出来事を画像入りでアップしていてそのマメさに感心する。私などはとても使いこなしているというレベルではないが、それでもつながりたい人とつながっていられるのだからこの上なく便利なツールと感じる。