2011年10月15日土曜日

日本オープン


所属する千葉のゴルフクラブで日本オープン選手権が行われたため観戦に行った。会費を払い、前売り券の販売に協力したのだからタダで見られるメンバーの特権を使わずにはいられない。

ゴルフを始めて6年が経つが、プロ競技を観戦に行ったのは今回が初めて。5年前に所属する別のクラブでも同競技が行われたが、ちょっと体育会系が入っているこのクラブは私のような“若手”メンバーがボランティアとして競技の運営を手伝うこともなくただ観戦することが許される雰囲気ではなかったので結局一日も行かずじまいだった(今にして思えばもったいなかった…)。

大会3日目は最終ホールの残り200ヤードあたりで観戦したが、石川遼初め有名選手が次々にティーショットを私の目の前に落としてくれたおかげで彼らを間近で見ることができ、ミーハー的な欲求が満たされた。トッププロを実際に見て皆意外に小柄との印象を受けたが、それでも残り200ヤードをアイアンで軽々と打ててしまうのだからすごい。また、プレーの合間に選手たちが交わす言葉にそれぞれの人となりや上下関係が垣間見えて面白い。

今年は石川の不振でゴルフ中継の視聴率は低迷しているとのことだったが、それでもにわかゴルフファンと思しきギャラリーが彼を追いかけまわす姿は相変わらずだった。テレビのスポーツニュースを見て順位にかかわらず石川のプレイに時間を割くのに違和感を覚えていたが、実際に観戦してみるとその理由がよくわかった。彼にだけ専属のテレビクルーがついて回って一打一打を撮影しているのだ。これでは一緒にラウンドしている選手がかわいそうだが、石川がホールアウトするとそそくさと帰ってしまう人々は彼を見るために3000円の当日券を買っているのだから、こうした人たちがこのスポーツを成り立たせているのであれば仕方のないことかと思った。

最終日は18番ホールの観覧席で最後の一打まで見届けたが、ベテランの久保谷がこれを入れれば優勝というパットを外して韓国の若手選手にプレーオフに持ち込まれ、前日まで首位だったベテランの佐藤がこれを入れればプレーオフに参加できるというパットを外すのを続けざまに見て、日本人は大事なところで緊張してしまって力が出せないのだろうかと思った(写真はプレーオフ直後)。帰り際に韓国の優勝選手について「石川遼よりだいぶ上だな」というのが聞こえてきたが、遼君ら日本人の若手がもっと上に行かないと日本オープンでさえ日本人がなかなか優勝できない事態になりかねない。