2011年8月27日土曜日

信州

会社で購読を始めた旅行業界の専門誌に長野県が夏の涼しさを売りに観光振興を図っているとの記事が載っていた。今夏二度ほど当地を訪れた私にいわせれば長野県はどこも涼しいわけではなく、避暑を目的に行くとあてが外れることもある。

長野といえば夏も涼しいイメージがあるが、これはあくまで高原の話だ。県内の気温分布を見てみると昼間でも比較的涼しいのは軽井沢とか野辺山といった海抜1000メートル級のところで、こういったところは夜も気温が下がるので夏は間違いなく過ごしやすい。一方、山がちな長野県に多い谷や盆地は昼間は熱がこもるので東京に比べてそれほど涼しいわけではなく、空気がいいのがせめてもの救いといった感じだ。涼しいと思って行った安曇野が日中の観光を途中で打ち切るほど暑かったのでちょっと損をした気さえした。

節電を理由に事務所をあけることが多かったこの夏。8月は企業も休みに入るところが多く、今年の感じでは来年も同じようにやっても大きな問題はなさそう。家で仕事をする代わりにどこか涼しいところで過ごす場合にはイメージに頼らず、日中と夜間の気温をきちんと調べてから行き先を決めたい。