2011年8月7日日曜日

松本


札幌から戻って早々、電機メーカー時代の友人が単身赴任している松本に向かった。翌週に予定している安曇野での休暇の情報収集を兼ねてのことだったが、当地を舞台に放映されている朝のテレビ小説の影響を受けていることは否定できず、自分も実はミーハーな人間なのだろうかと思った。

大学時代は北アルプス登山の途中で立ち寄った松本。その後社会人になった後も仕事などで何度か訪れているが、いずれも市内観光が目的ではなかったため、国宝のお城さえも見たことがなかった。今回は仕事帰りの友人の案内で城下町の面影を残す石畳の道や古い洋館やお洒落な店が並ぶ通りをぶらぶらと歩き回った。民芸品店ではかねてから欲しかった曲げわっぱ弁当箱を買い、超ローカルな居酒屋では広島の竹鶴(国産ウィスキーの父でニッカウヰスキーの祖、竹鶴政孝氏の生家)の日本酒を初めて飲むことができて感激した。最後はジャズが流れる小洒落た珈琲店でフレンチコーヒーのダブルを飲みながら安曇野の見どころを教えてもらった。

友人は県庁所在地である長野よりも松本の方が文化の香りがして好きだといったが、いわんとしていることはよくわかる。個人的には地理的に北に寄り過ぎている長野よりも松本に県庁を置くべきではないかとさえ思う(なんて部外者がいったら怒られるか)。何度足を運んでも新たな発見がありそうな奥深さを感じさせる町。ぜひまた小旅行で訪れてみたい。