2010年11月28日日曜日

健忘症

アメリカの大学院時代のクラスメートからの突然のメール。仕事で日本に来るので会わないかという。今年アメリカに住むクラスメートが訪ねてくるのは4人目で、大学院を卒業して10数年が経ってもこうして連絡してきてくれるのは嬉しい限りだ。

今回連絡して来たのは大学院1年目のときに隣の席に座っていた女性で、宿泊先の新宿のホテルで待ち合わせて食事に向かう途中、日本は初めてかと聞くと、10年以上前に一度来てそのとき私とも会ったといわれて驚いた。何せ彼女と日本で会った記憶などまったくない…。ほかの人の間違いではないかと聞いたが紛れもなく私で、shrine(おそらく明治神宮)にも連れて行ってもらったとまでいわれた。

最近同僚にものを尋ねると、前にもいったように…といわれることがある。その口ぶりから前に何度もいわれたことのように思われるが私の方はまったく記憶がないから恐ろしい。電機メーカー時代、飛ぶ鳥を落とす勢いで出世街道を突っ走っていた上司に「人間、40歳を過ぎると目は見えなくなるし、体のあちこちにガタがくる」といわれた通りのことになっている昨今だが、記憶まで飛ぶようになるとは…。

こんなことでこの先どれだけ仕事を続けられるか不安になってくるが、そうした不安さえもまたすぐに忘れてしまう気もする。