2010年11月14日日曜日

稲門会

所属しているゴルフクラブの稲門会(W大学のOB会)。今年最後のコンペと納会に参加した。

我が母校の卒業生はもともと結束力がなく(よくいえば群れない)、ゴルフクラブに稲門会ができたのもライバルのK大学の三田会があるからといういかにも受身的な理由から。毎回参加率の低さに驚くが、今回コンペに参加したのはこれまででもっとも少ない9人なので会の先行きが危ぶまれる。

かくいう私も母校のOB会にそれほど興味があったわけではなく、他界した父の会員権を継承するために入会希望を出したところ、クラブの規定で経歴が掲示板に貼りだされ、それを見た稲門会の重鎮が若手(といっても50代)の幹事に声をかけるように命じたそうだ。会員の平均年齢が70歳近いゴルフクラブで私のような若輩者がそのようなありがたい?申し出を断るわけにはいかない…。

私の次に若いメンバーが50代という年齢差がありながら、というよりあるからこそ実際に参加してみるとゴルフ以外にも学ぶことが多い。大手企業の役員や上場企業の社長など、私とは大きく異なるキャリアを歩んで来られた方々が多いが、それでも人生の大先輩達にその年齢に達したときの自分を重ね合わせて今後の人生をどう生きるべきかなどといったことを考えたりする。

今回は納会ということで会長を務める地元の大手地銀の元頭取の計らいで役員接待用の施設で一足早い忘年会が行われ、メンバー一人一人が近況について語った。会で3番目に若いハイテク企業の社長は還暦を迎えて赤いものをもらうと歳をとった気がするが、自分は今がいちばん楽しく、来年はもっと楽しくなるように思えるという。一代で築いた会社は順風満帆、週末は海釣りにゴルフ、自宅近くに建てた本社ビルには屋内のゴルフ練習場をつくりプロの指導を受けているというから人生楽しくないわけはないか。

結束力に欠けるW大の出身者も集まると決まって校歌の斉唱はするから面白い。しかし某K大と違ってめったに集まることがないため歌い慣れたはずの歌詞がどうもあやしい。今回も一番だけ歌うといいながら誰も歌詞を完全に思い出せず、歌っている間に三番までの歌詞がごっちゃになった。

この会が私が先輩格になるまで続き、元気でゴルフをやっていられたらそれはそれで幸せなことと思う。