2010年12月4日土曜日

再会

サラリーマンをやめてからというもの、外で飲む機会がすっかり減ってしまった。仕事帰りに飲みに行く同僚もいなければ、投資銀行時代のような接待もない。40歳を過ぎてからは合コンの誘いも減り、行くのも恥ずかしくなった。そして最近では年齢のせいか朝早く目覚めるようになり、このため早めに仕事に行き、早めに帰宅し、早めに床につくのが生活のリズムとなっている。

ところがこの一週間余りの間は毎晩のように夜の予定が続いた。しかも長い間会っていなかった高校や大学、大学院時代の同級生と再会したりサラリーマン時代の同僚と久しぶりに飲みに行ったりという機会が集中した。年に一度の年賀状すら欠かすことのあった私にとってはこのようなことはこれまで一度もなく、不義理をしつつもかつて親しくさせてもらっていた人たちの元気な姿を見ることができたのは実に嬉しいことだった。

長年会っていなかった友人たちも容姿はともかく根っこのところでは昔とほとんど変わっていないのが面白い。頭脳明晰で冷静沈着だった高校時代のクラスメートはそのまま年齢を重ねているし、人はいいが空気が読めず、笑いのツボもずれていた大学時代の友人もそのままだ。それでも皆、大企業などで責任ある立場になり、日々頑張っているのだから大したものだ。私も頑張っていないとはいいたくないが、マネージしなければならない上司や部下がいるわけではないので、まだ気楽な方だ。

何年かに一度しか会わない同級生などはあと何回か会ううちにお互いに還暦を過ぎてしまう計算だ。そのときにも皆がハッピーで、私自身もこうした集まりに参加できる状況であることを願いたい。