2020年3月8日日曜日

自滅国家

今さらの入国制限で危機管理能力のなさに加え、行き当たりばったりさを露呈した日本政府。それも外出禁止で隠れ感染者が多数いると思われる武漢以外での致死率は0.7%。感染者の多くは発症せず(なので見つかることもない)、発症した人の大半も回復していることまでわかってからの間抜けさ加減。日本人医師の中にも大して危険な病気ではないとまっとうなことをいう人たちが出てきている中で、自らの初動のまずさを国民が忘れたのを見計らって、人々の生活実態を理解していないような極端な対策を打ち、「やれることは何でもやっている」感を出そうとする(それでいて強制ではないと逃げ道をつくる)。そして御用学者のような人たちがテレビに出てそれを「英断」と擁護するのだから訳がわからない。彼らに決定的に欠けているのは費用対効果の概念だろう。政府の極端な施策でもしかしたらオリンピックの経済効果はすでに帳消しになっていて、このままいくと日本経済の衰退を早めることになるかもしれない。そのとばっちりを受けるのは次政権との読みもあるのだろう。中国では強権的な政治体制が功を奏して感染の拡大が食い止められつつあり、株価も回復傾向だ。隣の島国が勝手にパニクって入国制限をすれば、そこに行って金を使っていた自国民がその金を自国で消費してくれ、そんな有難いことはないだろう。今回の騒動で得をしたのが感染源となった国で、損をしたのが初動を誤った上にその後の過剰反応で自滅した隣のおバカな島国という皮肉な結果になりそうな気がしてならない。