2020年3月20日金曜日

オーバーシュート

向こう2週間が重要といっていた専門家会議が、経済を破綻させるような施策を講じて2週間が経ってもなおオーバーシュート(爆発的な感染拡大)のリスクがあると言い出す無節操さ。初動ミスで水際対策に失敗した段階でオーバーシュートのリスクは避けようがなかったわけで、この2週間の犠牲はいったい何だったというのだろうか。つまるところ国の経済を破綻させてでも感染拡大を食い止めなければならないほど危険な病気なのかという判断になるだろう。中国のような全体主義国家ではないのだから、「もはや感染拡大は防げないところまで来てしまっているので、高齢者や持病のある高リスクの人はなるべく他人との接触を避け、それ以外の人はふつうに生活してください」という以外にないだろう。正確な「分母」もわからないまま数字を並べ立てて無為に恐怖感を煽るマスコミ。動揺した国民に無策との批判を受けないために食い止めることができない感染拡大を食い止めようとするポーズをとる政府。そして同じく責任を問われたくないためか「向こう2週間が重要」といったことの釈明もなく、今さら「オーバーシュートのリスクあり」と答弁する「専門家」たち。こんなレベルの人たちが危機管理に関わっているとは実に残念な国だと思う。一方、外出自粛どころかふつうに飲み屋やレストランに行っている人たちを多く見かけるようになった。政府のいうことなど信用しておらず、騒ぎ立てるほど危険な病気ではないとの認識が広がっていることの表れかもしれない。