2020年1月11日土曜日

ゴーン会見

英BBCで生中継された日産元会長の記者会見。取り調べのし方など、世界中の人たちに日本の後進性を印象付けるのに十分だった。日本の法務大臣は虚偽と一蹴したが、日本の法曹界に身を置く人であれば法務大臣のコメントの方が虚偽であることを知っているだろう。10年余り前に起きた厚労省官僚の冤罪事件に関連して検察の事情をよく知る知人の著名弁護士が「逮捕までして起訴できなければその検察官の出世に関わる」といっていたが、冤罪事件の際にも「真実を知ることに関心がなく、あらゆる手を使って罪を認めさせようとした」というゴーン氏のコメント通りのことが行われていたことが想像される。日本の司法制度が歪んでいるとしても、前述の冤罪事件のように明らかに罪のない人を有罪にすることまではしない(と願いたい)ので、国外逃亡までするのはいかがなものかと思うが、取り調べの段階で「ああ、この国はだめ」と諦めたものと推察する。