2020年1月19日日曜日

第二王子

長子に子どもができるともはや王室における存在意義が薄れてしまう第二子。それでいて一般人として人目につかず暮らす自由もないのだからかわいそうだ。英王室の二男もそんな立場だったものと想像する。我が国の皇室はいまだに男系にこだわっているため、長男に子どもができても男の子でない限り二男の存在意義は残る。そしてそのことを意識したとも思えるタイミングで二男に男の子が生まれた。本来であれば男の子が生まれた時点で後継の議論は終わるが、いかんせん(理由はわからないが)長男(天皇)夫妻に比べて好感度が低いのが災いしてか、女系天皇論がくすぶり続け、世論的にも男系維持ですんなりいくかわからない情勢だ。あのようなタイミングで子供を産んだ二男の嫁にあざとさを感じるのはかわいそうかもしれないが、実際に彼女の実家(いわゆる「外戚」)が自分の孫を天皇にするために一生懸命と聞き、古代中国の時代と変わらないことをやっているのだと思った。息子がどう育つかによって世論も変わるだろうが、もはや我々の世代には関係のないことだろう。