2019年12月14日土曜日

属国

「何十年後かには日本人は皆北京語を話すようになっているよ」大手商社出身の人物がいったちょっと衝撃的な一言。また別の大手商社出身の人は尖閣はいずれかの国に取られると断言した。ビジネスの世界でグローバルに活躍してきた人たちがいうのだからあながちありえない話ではないだろう。現政権はもちろんそんなことは百も承知のはずで、自分の在任中に起こる心配がないと何ら策も講じないものと推察する。我々の世代には関係のないことだが、若い子どもをもつ商社マンは彼らのことを真剣に心配し、海外留学などさせている。貿易交渉であのアメリカ大統領から大きな譲歩を引き出したかの国の交渉力はアメリカの言いなりの日本とは対照的で、指導者の能力の違いが大きいにしても、アメリカが力でねじ伏せることができない相手に成長したことを示す象徴的な出来事と思った。かの半島国はそうしたパワーバランスの変化を敏感に読み取って少しずつ軸足を移しているのかもしれない。しかし長い歴史を見れば産業革命以降に起きた歪が是正され、元の状態に戻りつつあるとも見ることができる。違いは当時とは航海技術も戦闘技術もけた違いに発達しているので、もはや島国だから守られるということはないことだろうか。