2019年7月13日土曜日

酷評

おそらく世界の多くの常識人はトランプ政権を「無能」「例を見ないほどの機能不全」と酷評して辞任した駐米英国大使に賛同あるいは同情するだろうが、「情報鎖国」の我が国は少し事情が違うようで、首相が参院選の政見放送でそんな人物を一生懸命持ち上げて自らの外交成果を作り上げようとしている。世界的に見れば恥知らずなことだが、国民がそれがいかに恥かしいことかわかっていないことを織り込み済みなのだろう。(あるいは国際感覚を欠いた首相自身も実はわかっていないかもしれない...。)英国大使の酷評に感情的に反応する子供じみた彼の国の大統領は、国会で都合の悪いことを聞かれて質問には答えずむきになって相手を口撃する我が国の首相の姿と重なり、同じレベルの人間なのだとも感じる。そして両者の国内での支持率は50%を超えない範囲で安定はしているので、両国とも同じ割合で似たような層の有権者がいることを表しているのかもしれない。