2018年12月8日土曜日

役員報酬

ソニー時代の気心の知れた友人との久しぶりの飲み会。1990年代に役員を務めた人物が、人員を一律30%削減する大リストラを断行した現社長が8億円もの報酬を受け取るのはおかしいといっていたと聞いた。リストラをされた側の人がいうのならわかるが、バブル期の大量採用や放漫経営でそのような荒療治をしなければならない原因を作り出した過去の経営陣が批判するのはどうみてもおかしい。バブルの後始末で自力再生が難しい工場の売却を担当していた私を批判していたのもまさに原因を作り出した当時の幹部たちで、彼らは退職した後も株主総会に出てきては発言しようとすると聞く(顔が割れているので手を挙げても指されないそうだが)。ワンマン経営者の意に沿って黒いものも白といって会社を傾け、しっかり退職金をもらってやめていった人たちは、彼らの犠牲となった多くの社員に思いをはせ、おとなしく隠居生活を送るべきだろう。まともな経営感覚をもった人で彼らのやったことを「白」とする人などいないのだから。