2018年10月14日日曜日

築地ねずみ問題

築地に巣食うねずみが外に出ないようにと外壁を作ったというニュースを聞いて、山口県で行方不明になった2歳児を探すために山林の上空にヘリコプターを飛ばしたという話を思い出した。木の陰に隠れてしまう小さな2歳児を上空から見つけようとするなど何て無意味なことにお金を使っているのだろうと思っていたら、自分の足で山を探しに行ったボランティアの人が30分で見つけてしまった。築地の壁もごく一時的な効果はあっても排水溝を徘徊するねずみが「地下ルート」で出てしまうのを防ぐことはできない。これも何かやっている感を出すために東京都が考えたことなのだろう(小学生の甥っ子が誰から聞いてきたのか都知事のことを「緑のたぬき」というのを聞いて思わず笑ってしまった)。明治時代にペストが流行したとき、淡路島で野良猫を退治した村では多くの人が犠牲となり、しなかった村では感染者が出なかったという話を聞いたことがある。どうせ壁を作るのなら野良猫を中に放てばいいのではないだろうか。その後都心に野良猫が戻れば、ねずみが火事を起こすだの、病気を媒介するなどと大騒ぎする必要もなくなるかもしれない。猫を迷惑に思う人もいるかもしれないが、ねずみとどちらを取るかといえば答は明らかだろう。