2018年8月11日土曜日

日航機事故

毎年御巣鷹の事故の日が近づくと全面的に責任を引き受けるかのような行動に出る日本航空。しかしあの惨事の原因はボーイング社による圧力隔壁の修理ミスではなかったのか。アメリカ政府を後ろ盾に航空業界で強大な権力を握ってきたボーイング社に対する日本国挙げての気遣いがあるとしたら、事故の犠牲者はうかばれない。数年前、日本航空がボーイング社の大型旅客機「B777」の後継機種として欧州エアバス社の最新機種を選んだことに少し安堵した。航空機の安全を守るべき監督官庁の役人がボーイング社からもらったと思しきロゴ入りのネックストラップにIDカードを入れて仕事をしているくらいの「ずぶずぶ」ぶりだが、いくら我が国がアメリカの準属国であったとしても、あれほどの事故を起こしたメーカーから航空機を買い続けるのはいかがなものかと思っていた。日本航空がエアバスへの乗り換えを決めたのは5年前のオバマ政権の時代のこと。これが今のアメリカ大統領になってからだとしたら、国を挙げての忖度が働いて別の判断になっていたかもしれない。