2018年7月15日日曜日

親子丼

親子丼発祥の店としてテレビで紹介されていた人形町の有名店。銀座で「遊び方が品がない」と評判の店主が、さも店で一生懸命働いているかのように調理服を着て取材に応じていたのがおかしかった。親子丼一杯3300円。どんなにいい材料を使っても所詮鶏肉と卵。一食分の食材の原価は1000円以下だろう。一杯あたりの粗利は2000円超。夜はコースで10%のサービス料まで取るというからやりたい放題。200席が何回転かすれば粗利から人件費などの経費を引いても一日何百万円もの利益になる。銀座で悪評が立つほど豪遊できるわけだ。日本橋には同じようにありえない高い価格設定をしていながら客足が絶えないオムライス屋もあるが、やはり地方からの観光客が大勢来る中央区だからできることかもしれない。現にカツ丼発祥の店として同じ番組で紹介されていた早稲田の店は一杯790円といたってリーズナブル。経営者がまともだからと思うが、「土産話」に食べにくる地方客が見込めない土地柄というのもあるだろう。