2018年5月12日土曜日

アイドル稼業

「強制わいせつ」というと深刻な響きだが、実際に暴行を働いたわけでもないという。にもかかわらず、仕事を失うという極端な制裁を受けなければならないのは夢を売るアイドルだからだろうか。芸能人という立場上、表沙汰になったときの影響は容易に想像できるわけで、事務所を通じて示談するのではなく、知り合った番組の放送局に抗議を入れ、警視庁に被害届まで出しておきながら「この過ちで一人の人間の未来がすべて奪われてしまうことは望んでいない」などというのは偽善的。「徹底的に制裁を加えたかった」という方がまだ実際の行動と整合性がある。そもそも酔っ払ったおじさんが一人暮らししている家に出かけていった自分の娘に非はないとでもいうのだろうか。所属していた省までもが認定したセクハラを最後まで否定し続け、退職金を少し減額されただけで逃げ切った元官僚と比べてもバランスが悪い気がする。