2018年1月13日土曜日

炎と怒り

米国大統領の批判本が発売後即売り切れたというが、側近たちへの取材で導き出された結論が「彼が精神的に大統領という職務に不適合」で「周囲はまるで子供と接するように対処しなければならない」ということだと、そんなことは彼の言動を見聞きすればいわれなくともすぐにわかるではないか、と思う。こうした本が出たことで、我が国のすり寄り姿勢が変わることはないだろうが、著者に情報をリークした対中強硬派の元側近が完全に影響力を失ったことによる影響はあるかもしれない。最近の米国大統領の発言を聞くと、対北朝鮮問題ではしごを外される可能性さえあるのではないかと思えてくる。こればかりは今よりさらにスリスリしてもどうにもならないことだ(しかもこれ以上できないところまで既にやっている)。それにしても、なぜ大統領の人柄を知らないはずもない、比較的まともと思われる人たちまでもが政権の要職に就くことに同意したのか。このことについて来日中のアメリカ人の友人は、政権が終わる頃になって「国を守るためにあえて彼に仕えた」といい始めるだろうと予想していた。そうでもしないと自らの名誉は守れないだろう。我が国の首相も「国を守るために(恥を忍んで)ご機嫌取りをした」などと言い出すのだろうか…。