2016年10月22日土曜日

復興五輪

ボート競技の会場変更問題で久しぶりに聞いた言葉だ。招致に成功した途端、どこかに吹き飛んでしまい、いざとなると被災地での開催に後ろ向きになるのだから、招致のためにはどんなことでもいっていた必死さが窺える。千葉市長が講演する昼食会で同じテーブルに座った大手ゼネコンの副社長。組織委員会の会長との親密ぶりが噂されて何かと話題の会社でセンシティブなことは聞きづらいと思っていたら、隣に座っていた人が無邪気に切り出した。すると副社長は五輪招致の際にいっていた予算がそもそも非現実的なものだったと答えた。この時講演していた千葉市長もオリンピックの話題に触れ、予算削減のためにフェンシングやレスリングの会場として幕張メッセを提供することにしたのが、今の状況を見ると仮設費用の負担までさせられるのではないかと危惧していた。こうした話を聞くと、非現実的な予算を作ったのが誰なのか明らかにした上で費用負担を配分するのが合理的な気がしてくる。