2016年7月16日土曜日

がん検診

つけっ放しのテレビで始まった健康番組。通常であればチャンネルを替えるところだが、がん治療はやらない方がいい場合があるという話に興味をもってそのまま見続けた。番組では末期がんと診断された人が治療をやめ、結果的に回復したという話をやっていた。私の知り合いからも同じような話を聞いたことがある。間もなく膀胱上部にできたがん細胞を切除するという従兄が、うちの家系は同じがんになる傾向があるという話をしていたが、私も14年前に同じところにできて虎ノ門病院で切除手術を受けた。ところが出血で切除すべきところが見えなくなったという理由で断念され(それでもお金は取られた)、あまりの痛みに耐えかねてその後は再手術を受けていないばかりか、検査にも行っていない。都知事候補の一人が都民全員ががん検診を受けられるようにすることを訴えているようだが、がん細胞と呼ばれるものが放っておくと拡大・拡散(所謂「転移」)を続けて死に至るのであれば、それは意味があることかもしれないが、そもそもがん細胞が自然に治らないという前提が疑わしい。もちろん広がって死に至る場合もあるだろうが、代謝の過程で自然に正常な細胞と置き換わる場合もあるのではないかと思う。それでも治療を受けることで100%なくなるのであればそれはやる価値があるかも知れないが、そのようなことがないことは誰もが知るところだ。前述のテレビ番組では医者がそのことを認めていたのが画期的に思えた。