2016年7月2日土曜日

選挙対策

現政権は株価を上げて経済政策の効果をアピールするために年金の運用先に占める株式の比率を50%まだ高めたが、それが裏目に出て5兆円を超える損失が出ているという。年金の運用は安全が第一なのに、時の政権の人気取りのためにこのようなことをしてしまっていいのか大いに疑問だが、例年7月上旬に行っている運用実績の発表を、今年に限って参院選後の7月末に延期しているというから、選挙後のネガティブ・サプライズは必至だ。今回の参院選は与党が勝利するだろうが、投票後に勝者側に不都合な真実が明るみに出るというのは、先のイギリスの国民投票を思い起こさせる。また、「前進か後退か」という単純なフレーズのテレビCMを流して、自らの政策が前進、それ以外が後退という印象を国民に植え付けるあたり、小学生レベルのわかり易い言葉を使って扇動されやすい多くの国民の支持を獲得したアメリカやイギリスの右派ポピュリストを彷彿とさせる。国民が後で後悔するようなことにはならなければよいが…。