2015年11月28日土曜日

企業体質

不正会計問題が発覚した後、零細株主である私にさえ何度も送られてきたお詫び、そして体制刷新の通知。こんなものを書面で何度も全株主に送っていたら、それこそ費用もばかにならないだろうと思うと同時に、信頼を回復したいという新しい経営陣の必死さが伝わった。「そこまでやるなら本気かもしれない」と思いかけてきた矢先に流れた歴代社長提訴のニュース。その損害賠償額が歴代社長3人と、元最高財務責任者(CFO)の2人に対して合計で3億円という大甘ぶりと聞き、これまで書面で言ってきたことが全て説得力を失った。(ならばそんな無駄な金をかけて株主一人一人に何度も手紙など出さないでほしかった。)しかも、株主から歴代経営陣28人に総額10憶円の損害賠償訴訟を起こすよう請求され、60日以内に提訴に踏み切らない場合、株主が「株主代表訴訟」を起こすことが可能になっていたというから、厭々やっていたことが想像される。先輩への気遣いなのか、自分が同じことをしたときの保険なのかはわからないが、やはり企業体質は変わらないことを認識させられた。