2015年9月6日日曜日

報道の自由

大手居酒屋チェーンがブラック企業大賞を受賞して以来、この賞に関する報道が聞かれないと思ったら、昨年は大手家電量販店のY社が受賞していたという。なぜ昨年に限ってマスコミが報じなかったかといえば、この家電量販店が各メディアに支払っている広告料がばかにならないからだそうだ。「マスコミを懲らしめるには広告収入をなくせばいい」といった国会議員がいたが、こうした報道自粛でマスコミ自身がそのことを証明してしまった形だ。これは札束でマスコミのほっぺたをひっぱたける企業に都合が悪い報道がされないことを意味し、マスコミの存在意義にも関わる問題だろう。最近でも大手居酒屋チェーンがブラック企業のレッテルを貼られてからイメージダウンし、赤字幅が拡大したというニュースは報じられている一方で、直近の受賞者に関する報道は相変わらず見られない。本邦にも広告収入に頼らない公共放送があるが、民放のバラエティ番組の模倣をしては悦に入っているようでは多くは期待できない…。