2015年3月28日土曜日

潔癖症

幼馴染のヒロシの実家のとんかつ屋。おじさんが早くに亡くなった後もおばさんが続けている。当のヒロシは大学から青森に行ったきりだったが、先日とんかつを食べに行ったとき、おばさんから今年の春に店を継ぐために東京に戻ってくると聞いた。去年のねぶた祭のときに青森で一人暮らししているアパートに泊めてもらったが、彼が当地で経営しているカラオケボックス同様、塵一つ落ちてない潔癖症ぶりに改めて驚かされた。そのとき彼から母親のとんかつ屋のそうじが行き届いていないと聞かされたが、当のおばさんの方も潔癖症の彼が帰ってくることをちょっと心配しているようで、「あんまりうるさいことをいうからお嫁さんもうんざりしたっちゃんじゃないの。」といった。そういえば彼の口から離婚の理由を聞いたことがない。それにしても潔癖症というのは不思議なもので、遺伝するものでもないようだ。お客の立場でいえば、潔癖症の彼に経営が変わることでテーブルも椅子も昔のままのとんかつ屋がどのように生まれ変わるのか楽しみでもある。