2014年11月1日土曜日

因果応報

同じW大のOBということでお招きを受けた野田前総理の講演。消費増税や尖閣諸島の国営化を決断するに至った背景、TPPをめぐるオバマ大統領との初会談の際に彼の心をとらえるためにやったこと等の裏話が聞かれたが、選挙公約を守らず、早々に政権を失った点についての総括はなく、国会に戻らなければならないとのことで質疑応答なしに終わった。そんな氏が所信表明演説を行った際にやはりW大出身の自分の父親と比較して侮辱した自民党の女性二世議員が経済産業大臣に任命され、“女性初の総理候補”などともてはやされていたので、それについてどう思うか聞きたいところであったが、父親から地盤を引き継いだだけで野田氏のような苦労もしていないであろう彼女がその後父親から引き継いだ支援団体のあからさまな利益供与が原因で辞任に追い込まれる様を見て「因果応報」という言葉が頭をよぎった。