2014年8月2日土曜日

英語で夢を見る楽しみ

長年ソニー創業者の故・井深大氏に仕え、今は翻訳家をされている浦出善文氏から最新の著書を頂戴した。ベストセラーとなった「英語屋さん」をはじめとする数々の著書をもつ浦出氏は小生の大学のゼミの先輩で、氏にOB訪問したのがきっかけでソニーに入社することとなった。本書は財界誌に連載された「英楽通法」を抜粋・編集したもので、楽しく読ませて頂いたが、とりわけ共感したのは某公共放送も平気で垂れ流す変な和製英語に関する記述だった。“パワーハラスメント”のように一見それらしくて正しい英語と勘違いしそうなものは特にたちが悪く、多少なりとも英語に親しんできた私も恥ずかしながらこれが和製英語とは知らなかった。しかし子ども時代をアメリカで過ごした私が最初に違和感を覚えた和製英語はほかでもない、ソニーの大ヒット商品の“ウォークマン”だった。だがこの言葉は私と同じように違和感を感じていたであろう欧米の人々の間でも商品名としてすっかり定着したのだから、その商品力を物語っているといえよう。