2014年5月4日日曜日

発電コスト

特需工事をめぐる脱税が話題の浜岡原発の防潮堤工事。関連工事も含めておよそ3千億円かかるという。原発がいちばん安い電力源だというが、事故を防ぐための防潮堤などの建設費用や、福島のように事故が起きたときの対応費用、使用済み核燃料の処理費用などを考慮に入れないランニングコストを比較しているのだとしたらまったくのナンセンス。資源が乏しい国だから原発が必要という議論を聞くが、地震や津波といった天災が多い国ほど安全な操業を確保するのが難しく、コストもかさむ。先進国といわれる国の多くが新たな電力源にシフトする中、20世紀の技術を「トップセールス」で海外に売り込もうとする姿は時代遅れ感が否めず、効果もわからない防潮堤に3千億円もかけるくらいなら、危険な原発は廃炉にできるように新たなエネルギー源の開発に使ってはどうかと思う。