2013年4月6日土曜日

海路

西日本への出張が多い昨今。東京と何度も往復するのは効率が悪いので、3~4日かけて複数の都市をまわるようにしている。福岡・北九州と広島、広島と岡山、岡山と大阪といった具合だ。こうして九州の北部と山陽、関西方面は毎月行っているが、営業効率を考えてどうしても足が遠のいていたのが広島から海を隔てた松山だった。ところが最近広島の宇品にある港から松山港まで高速艇が出ていて、およそ1時間で着けることに気づき、さっそく先週広島に出張した後に松山の取引先候補を訪ねた。夕方広島での面談を終えて高速艇に乗り込むと、なるほど1時間余りで松山の港に着いた。広島も松山も港が市の中心部から比較的近いのでなおさら便利だ。東日本に住んでいると船に乗るという発想があまりないが、離島が多い瀬戸内海を擁し、四国や九州と海を隔てている西日本ではもっと身近な乗り物なのだろう。思えば陸路で京都に近い千葉県の北部が下総で遠い中部が上総と呼ばれるのは、海路が重要な移動手段だった時代に木更津が千葉の玄関口だったから。日本が海洋国家であることを改めて思い起こした。