2012年10月13日土曜日

重過失

福島原発の事故原因の究明が一向に進まないように見える(というか震災から1年半たってもまだ明確な説明が公にされていない)が、電力業界の知人によると同原発は電源が地中に置かれていたので2メートルの津波でもやられてしまう脆弱さだったという。そうした危険性の指摘は震災の前からされていて、東電の当時の経営陣もそのことを明確に認識していたのだそうだ。この事実が白日の下に晒されれば、経営陣の重過失(いわゆるグロースネグリジェンス)が明らかとなり、アメリカであれば刑務所行きだろう。しかしこの国ではなぜ、そうした事実すら明らかにされないのか。この業界関係者によればほかの原発で同じリスクをはらんでいるところは少ないそうだが(具体名をいわれたが忘れてしまった)、重大事故の原因や責任の所在すら明らかにされない国では信頼の回復などとうてい無理な話だろう。