2012年9月8日土曜日

西の小京都

抹茶とともにふるまわれる見た目も味も洗練された松江の和菓子。寺町にある老舗のお茶屋に案内してくださった当地のお茶の先生に松江でこのような美味しい生菓子を頂けるとは知らなかったというと、「松江は西の小京都ですから」といわれた。「西の小京都って津和野じゃなかったでしたっけ」などとつい余計なことをいってしまったところ、「いえ、松江です」ときっぱり。関東ではなかなかお目にかかれない京都レベルの和菓子はまさに小京都と呼ぶにふさわしいが、西の小京都が本当に松江のことなのか気になってネットで調べてみたところ、確かに松江は津和野と倉吉と並んで山陰の小京都と呼ばれ、西の小京都というとこれに尾道や山口が加わるとのことだった。地元荻窪の酒まんじゅうは大好物だが、食事でいえばB級グルメといわざるを得ない。近くに小京都と呼ばれる町があればもっと身近に生菓子を楽しめただろうが、北前船も通らず、戦略的に京都と距離を置いていた江戸では仕方がないことか。