2012年8月18日土曜日

公共放送

番組作りの民放化が進む我が国の公共放送。受信料を使って夜の連続ドラマや朝のワイドショーをやるなど、ほとんど民業圧迫。それほど民放になりたいのなら受信料をとらず、同じ土俵で勝負すべき。唯一の存在意義ともいえるニュースも客観性を欠き、内容もお粗末に思える。ベトナムで数十人しか集まっていない反中デモを毎週のように取り上げたかと思えば、足元の東京で何万人も集めている反原発デモは積極的に取り上げない。震災がれきの受け入れをめぐる問題では抗議をしているごくわずかなヒステリックな市民ばかりを大きく取り上げ、最近の尖閣の問題ではどう見ても盛り上がっていない香港や北京での抗議活動の様子をあえて全国に流す。その一方で、中国がどのような根拠で領有権を主張し、それがなぜ合理性がないのかといった肝心な情報はいっさい流さない。こうした体たらくを見せられると公共放送などという特別な地位をなくし、民放として健全な競争にさらした方がよいのではないかと思う。