2012年8月11日土曜日

ロムニー

ニューヨークで行った資金集めパーティーで「我々は10年、あるいは1世紀にわたる衰退と苦難に陥っている日本のような国とは違う」と述べたという共和党の大統領候補。外遊先のイギリスでは五輪の準備状況について疑問を呈して反発を招いたことが報じられていたが、いっている内容が正しいかは別として、無為に他国民の感情を逆なでする判断力のない人間が世界の超大国の大統領になったら果たしてどのような事態を招くのだろうかと心配になる。そこでちょっと不思議に思うのが彼の経歴。前職は私も留学していたマサチューセッツ州の知事だ。留学時代にルームメートだった同州出身のクラスメートがマサチューセッツ州は民主党でなければ選挙に勝てないといっていたのは1990年代のことだった。そんな州の上院議員選挙で無敵だったエドワード・ケネディを脅かし、ついには知事となったのがこのロムニーだった。確かに州知事は外交に関わる立場ではないが、政治家としての判断力は必要だろう。今度ボストンに行ったときには、なぜこの州の人たちが彼を支持したのか聞いてみたいものだ。