2011年9月19日月曜日

北陸

福岡、広島、岡山、金沢…この一カ月はこれまでになく国内出張が多かった。特に北陸への出張は週末をまたいで金沢・福井・富山の三県を慌ただしく移動することとなった。西から福井→金沢→富山の順番かその逆方向で東から西へ移動できればよかったのだが、面談相手の都合で金沢→福井→金沢→富山→金沢→福井→金沢ときわめて効率の悪い移動をすることとなった。

飛行機派の私は当然のことながら羽田から小松行きの便に乗り込んだのだが、何と滑走路に入って離陸の滑走を始めた後に急停止した。操縦士が即座に機内アナウンスで安全に問題がないといったが、別の飛行機が着陸するので離陸の許可が取り消されたなどと説明されては何とも説得力がない。その後NHKのニュースで羽田空港の管制官が部外者立入禁止の管制室に見学者を入れたり、中学生に飛行中の旅客機と交信させたり、エアフォースワンの飛行計画を個人のブログに載せたりと不祥事続きであることを知った。4つ目の滑走路が完成し、管制がますます難しくなっているという同空港だが、このような状況では大事故が起きるのも時間の問題か…。

それはさておき、北陸3県はそれぞれに特徴があって面白い。北陸最大の都市金沢はやはり別格といった感じで、香林坊あたりを歩いていると町も人も洗練されているように感じる。対照的に地味なのが(よくいえばチャラついていない)富山。それでいて北陸銀行や北陸電力など、地域を代表する企業が数多くあるので、質実剛健といったところだろうか。福井はまだ二度目なので特徴をつかめていないが、このご時世に県庁のロビーで原発のプロモーションビデオを流し続けていたのには驚いた。

2014年にいよいよ北陸新幹線が開業するそうだ。前の与党の有力議員を輩出している石川県では何年も前から新幹線のホームだけ建設していたが、富山ではそのようなポーズはとらず、着工が本決まりになるのを待ってホームの建設を始めているあたりが面白い。当然のことながら福井も新幹線の延伸を望んでいるようだが、採算的にちょっと難しいか。

新幹線が開業すると東京から金沢まで2時間半で行かれるとのこと。そうなると大阪に行くのとほぼ同じで、飛行機とどちらにすべきか迷う。しかしそんなことを考える前に当地に顧客を確保してまずは行く用事をつくる方が先か。