2010年9月20日月曜日

ライブモカ

最近話題の英語の社内公用語化。しかしこれは何も最近始まったことではない。私が勤めていた電機メーカーでは20年以上前から他の日本企業に先駆けてそのようなスローガンを掲げていた。かといって社内で日常的に英語が使われるなどといったことはない。平均的な日本人社員の英語力からするとあまりに効率が悪く、それが某大手自動車メーカーの社長をして英語の公用語化などナンセンスといわしめたゆえんだろう。

とはいえ国際化の時代、国内だけを相手にしている仕事でない限り英語は避けて通れない。こうした需要を当てこんでか、世界最大手のオンライン言語学習企業の社長が来日することになり、日本のおもだったISPや英語の公用語化を目指す日本企業との面談のアレンジを依頼された。本案件は同僚に任せていたが、面談でデモをやるということだったので個人的な関心から一社だけ同行することにした。

田町にある某大手ISPの会議室でネットにつないで行われたデモを見て、こんなものが普及したら外国語学校もCD-ROMの学習教材を売っている会社も商売あがったりではないかと思った。さまざまなシチュエーションでの会話の練習ができるほか、サービスに登録しているネイティブの人と会話をしたり作文を添削してもらうことができる。英語学校でできてこのオンライン学習でできないことが思いつかない。

パソコンとブロードバンドへのアクセスさえあれば時間も場所も選ばずに外国語のレッスンが受けられるというのは何とも魅力的だ。月額の利用料も1回のレッスン代よりも安いくらい。しかも大手ISPとの商談がまとまればその利用者はさらに安い料金で利用できるようになる。(我々の方でおもだったところと会わせたので、各社との商談がうまくいけば相当数の人々が恩恵を受けられるはず。)

イーモバイルユーザーの私は割引料金の恩恵を受けられそうもないが、家庭教師を雇ってでもやってみようかと思っていたスペイン語か北京語でも始めてみようかと思う。しかし場所も時間も選ばないとなると有言不実行気味の私としては言い訳がしづらくなる…。