2010年7月18日日曜日

参院選

選挙結果を見て思った。長年の悲願であったはずの政権交代を果たしてから一年足らず、坂道を転げ落ちるスピードがあまりに速すぎ…。

個人的には民主党の政策には賛成できないものがあり、何でも法案を通せるような状態になっては困ると思っていたので今回の選挙結果は歓迎したいが、気になるのは引き続き判断力に欠けると思われる人物が国のトップを務めていることだ。自らの言動で自らの首をしめることになった前首相の教訓から学んでいるかと思いきや、選挙前にわざわざ票を失うような発言をするのだから驚く。野党はもとよりマスコミが首相の発言を好意的に編集したり報じたりするわけがないことくらい百も承知だろう。長年の夢であった政権のトップに上り詰め、支持率をV字回復させたことでハイになっていたのだろうか。

加えて今回の選挙を自らの信を問う選挙だといってみたり、投票日の間際になって自らの発言を修正したり謝罪した。自らの信を問う選挙であれば負けたら辞任すべきとなることはわかりきっていることで、そもそも選挙に負けても辞める気がないならいうべきことではない。選挙戦に突入した後に自らの発言を修正したり謝罪したりするのは選挙対策であることが見え見えの安易さで、余計に信用されない。よくもまあこれほど的確に票が逃げていくような言動を重ねて墓穴を掘り続けたものだと思う。あまりに判断力がなさすぎ。

首相がころころ変わるのは国益に反するが、こうした判断力のない人物が首相の職にあり続けるのとどちらが国民にとってマイナスだろうか、と考えてしまう。とはいえ現政権党は閣僚を含めて発言の軽さが目立つので、また党首が変わっても同じことを繰り返すだけかもしれない。