2020年9月23日水曜日

半沢直樹

 ついつい見てしまうテレビドラマ。歌舞伎役者をそろえて「顔芸」が過ぎるが、そこが面白いのも否めない。憎まれ役を演じる悪役の力量も大きいだろう。憎たらしければ憎たらしいほどひどい目にあわされたときの痛快さがある。さらに今回はそれまでの主義主張を捨てて政界入りし、政権与党に人寄せパンダとして利用される元ニュースキャスターの女性議員や、公共事業に絡んで私腹を肥やす与党幹部など、実在の議員と顔が重なるところもドラマに現実味をもたせる。ドラマ制作に莫大な予算をかけることができるNetflixなどに圧されて衰退傾向の地上波ドラマ。あまりドラマを見ない者にとってはたまに見るシリーズ物がほどよく、報道番組はいただけない地上波にもドラマ制作ではまだまだ頑張ってもらいたい。