2020年9月5日土曜日

治療薬とワクチン

次期総理がコロナ問題の解決策について聞かれてこう答えたという。一大感染国となった日本はほかに打つ手がないのは事実だが、隣国が徹底した検査と監視体制を敷いて感染の食い止めと経済再生に成功している一方で、初動を誤り世界的な流行が始まった後も何百万人もの外国人と帰国者を無検査で入国させ続け、国中にウイルスを蔓延させた事実を隠すために国民が検査を受けるのに高いハードルを課し、それでも感染状況を隠し切れなくなると緊急事態宣言などして多くの国民を困窮させた政権の官房長官(つまりは総理の右腕)がどの面下げていっているのかと思う。残りの二人の候補の方がまだましに見えるが、うち一人は総理の軍門に下って前回の総裁選への出馬を見送った時点で命運が尽きた感がある。先の総選挙では自分の仲間にぶつけられる形で立候補した総理肝いりの新人議員(公職選挙法違反事件で公判中)の応援に回ってまで総理への忠誠を誓ったが、総理がそうした相手をも簡単に見捨てる人間であることを見抜けなかったのだから甘い。大臣ポスト欲しさに勝ち馬に乗ろうとする派閥議員たち。世界が急ピッチで変化し、それに取り残されている自覚もなく、この島国はあと何十年こんなことをやっているのかと思う。