2018年3月17日土曜日

尊大

政権を守るために「交渉記録が残っていない」などと国会で信じがたい答弁を繰り返した前の理財局長に国税庁長官のポストという、まともな人間には考えもつかないあからさまなご褒美を与えた財務大臣が、省内に自殺者が出て、決裁文書の改ざんが明るみになってもなお引責するつもりがないという厚顔さに驚くが、彼はこの国の元首相である。そして我が国の最高学府の、それもトップの学生しかなれない財務省のキャリア官僚がプライドも良心も(あったとすればだが)かなぐり捨てて守り続けようとする今の首相ともども世襲議員。いずれも自民党しか当選しない地域に地盤をもつ政治家の家に生まれてこなければ、とても国会議員になれた器ではないだろう。こうした人たちが当選を繰り返し、政権の中枢に上りつめることがこの国の不幸だとつくづく思った。